時より「入れ歯安定剤を使用していいですか?」と患者さまよりご相談を頂くことがあります。「入れ歯が合わない」、「入れ歯が外れてしまう」このような症状に活用される、入れ歯安定剤ではありますが、現在製作されている入れ歯は、入れ歯安定剤の使用を想定して作製していないため、入れ歯安定剤の使用はなるべく避けるべきと考えられています。
テレビCMなどでは「入れ歯のガタつき」などに効果があると謳われておりますが、入れ歯安定剤を使用が必要な程に「ガタつき」などの症状が酷い場合には、入れ歯の調整や補修が必要であり、更に言えば、入れ歯安定剤の使用が必要となる入れ歯を作製すること自体を本来なら避けるべきであります。
入れ歯安定剤を使用した入れ歯は清掃しづらく、こびり付いた入れ歯安定剤を落としきれないまま使用することは大変不衛生であるため細菌の増殖に繋がります。
また、安定剤には水分を吸収して吸着力を得るクリームタイプの入れ歯安定剤があり、唾液の水分を吸収することによってドライマウスの症状である、口の乾きやヒリヒリとした痛みが生じるリスクや、細菌が増殖し誤嚥性肺炎を引き起こすリスクも伴います。
したがって、歯科医院へ受診するまでの応急処置としてや、歯科医師の指示で入れ歯安定剤を使用する場合を除き、常時使用することは避けることが望ましいと考えられます。
以下が入れ歯安定剤の使用を考えるケースが多い症状となります。
・粘膜の痛み
・入れ歯の違和感
・入れ歯の緩み
・入れ歯の浮き上がり
・入れ歯が外れる
・入れ歯がガタつく
このような症状でお悩みの場合には、入れ歯の調整や補修が必要となるため、お気軽にご相談ください。
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