患者さまより「入れ歯を入れたら認知症が治った」という噂があると伺ったことがありますが、いったいどのような事実があるのでしょうか?入れ歯を入れるだけで認知症が治るかどうか、詳しくご説明しましょう。
▼入れ歯の役割
まず、入れ歯の役割を確認しましょう。入れ歯の役割は失った歯の機能を補い、食べ物を咬み砕くことはもちろんのこと、以下に役割を担っています。
【咀嚼機能の回復】
歯を失うと、食べ物を咬んで飲み込む咀嚼機能に支障をきたしますが、入れ歯を入れることで、咀嚼機能が回復します。
【発音機能の回復】
歯を失うと、歯の隙間から空気が漏れて発音機能に支障がきたしますが、入れ歯を入れることで発音機能が回復します。
【審美性の回復】
歯を失ったままでいるのは審美性に劣りますが、入れ歯を入れることで、審美性が回復します。
▼認知症と入れ歯の関係性は?
認知症は、脳の神経細胞が破壊されることで発症する病であり、歯を失ったことに対する、機能性回復を目的とする入れ歯を入れることで、基本的には治ることはまずないと考えられます。
では、なぜ入れ歯をいれるだけで認知症が治ったという噂があるのでしょうか。これは、あくまでも予想ではありますが、歯のない状態である認知症の人が入れ歯を入れることで、咀嚼機能の回復、発音機能の回復によって、認知症の進行を遅らせる、または発音機能の回復により会話が成立することで、認知症が改善したと錯覚するケースも考えられます。
▼治る認知症もある
前述で認知症は入れ歯を入れることで治ることはないとお伝えしましたが、治る認知症も存在し、以下の場合には改善する場合もあります。
・正常圧水頭症
・慢性硬膜下血腫
・脳腫瘍
・甲状腺機能低下症
・栄養障害
・薬物とアルコール
上記でご紹介した中に、栄養障害が挙げられています。今まで口から栄養を取れずにいたため、栄養障害に陥る場合もあり、入れ歯を入れることで、咀嚼機能が回復し、栄養障害が改善したことで症状が改善することも見受けられます。
出典:http://sodan.e-65.net/basic/ninchisho/
以上、今回は入れ歯と認知症についてご紹介して参りました。入れ歯についてお困りの場合には、お気軽にご相談ください。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
午前 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × |
午後 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | △ | × |
午前:9:30~13:00
午後:14:30~19:00
△:14:30~18:00
休診日:木曜・日曜・祝日