皆さんは、金属アレルギーにどんなイメージをお持ちですか?一般的に金属アレルギーと言えば、指輪やネックレスによる「皮膚の湿疹」などを思い浮かべる人も多くいらっしゃると思いますが、歯科領域においても金属アレルギーを発症するリスクが伴うケースがあります。
近年、金属・食品・花粉・ダニなど様々なアレルゲン(抗原)が原因となり、アレルギー症状を引き起こすことが広く知られるようになりました。中でも金属アレルギーは日本人の10人に1人が発症していると言われ、身近なアレルギーであり、誰もが金属アレルギーを発症する可能性があります。
歯科では金銀パラジウム合金やコバルトクローム合金と呼ばれる金属を使用した補綴物が作製され、特に多くの金属を利用して作製される金属床の入れ歯には、コバルトクロームが使用されます。
金属床義歯で活用されるコバルトクローム合金ではありますが、近年ではアレルギーを引き起こす可能性のある金属として認識され、金属と接触する粘膜に発赤や痛みの症状が出ることも報告されています。
これらの理由からも近年では、金属アレルギーを持つ患者さま、またはアレルギーを引き起こすリスクが高い患者さまには、コバルトクロームを使用した金属床は禁忌となっています。
しかし、金属床義歯はレジン床義歯よりも、食べ物や飲み物の温度が伝わりやすい、床の厚さを薄くできることからも違和感が少なく、丈夫であることからも金属床義歯を希望する患者さまも少なくありません。
そこでおすすめなのが、チタンを使用した金属床義歯です。チタンは金属の中で最も親和性に優れ、人骨と結合する特性を持つことからもインプラントにも採用される金属であり、金属アレルギーを引き起こすリスクも低いと考えられています。
以上、今回は金属床と金属アレルギーについて、ご紹介して参りました。金属床の入れ歯の作製をお考えの場合や、金属床でお困りの症状がある場合には、お気軽にご相談下さい。
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